2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

肋骨のあたりに箸を立てて寝る裂けた鍵であれ空で光を見てきたのだ林ぐつぐつ煮え始め尽きぬ噂話木星から霧吹き出し肉眼役立つ(ここから2009年)中州凍てつく音凍てつく度鳥の形暮れ返す雲の翳りに坊の膣花束を吹き消す肺膨らみ透明女の列一旦は囲炉裏に消…

エジプトの風鉛筆で鰓と書く懐の穴を出る手にぬくい石光トロリと星から溢れ出シーソー傾く私物の針溜まる溝へ預言書引き裂く別れの車輪が突き出す化石の御者割って氷柱刺す枝擁して紙破く筆圧後退った場所の透明に刻む目盛り廃棄される万力の夜は宝石潰す音…

うたた寝の顔にかぶせる本身体が透けてゆく断面を読み取るつてに黒い足草浴びて頬を打つ軽トラの荷台誰もいない鏡の中の薄い紙関わるための屈伸後頭部には鈴月の陰になる槍月の方へ伸びる木の葉潤みだす森の奥から凝視耳は二つ目の口土壌を転げ回る雷横切り…

カタリと雪平大嵐も煮るつもりなのか穴ぐらから砂塵へうねる腕の跡水を吸う滝よわたしも二枚舌着ぐるみを脱ぐ風船ら手紙揺らし微温い海が濡れている小さな町の鐘灰を積む花壇を少しでも高く呼吸で呼ぶ遠く悲しい貨物列車芋蔓に錆びた鉄絡むわたしだ過ぎ去る…