毛先に玉となる酒を羊は駆け出す物憂げに水を平らに昼は過ぎ海溝へ人魚静かな陸を蹴り橋と川辺で包む紙片は薄緑老いて包丁の峰を歩きまだ暖かい柄へ三叉路に留守番の者が立っている蟹座の女は口まわりの血を隠しきれない土曜日にマの字を入れる診察時間屑な…
俯き漕ぐ舟の積み荷はぬるい羽根空の月に浮ぶ空へ痩せたソプラノ歌手つかまり立ちに砂打つ片目は蛍光灯斎場へ墨汁流す冷えた股主観捨て紙の震えを嗅ぐ神主屋上から滝と呼ばれるまで飛び降り地割れに冷たい生命線添え肉体はパン実在する嵐を窓から首で指す見…
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