2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

屋根のある箱に土足で住む火だるま移り香に双子の瑞々しい性器鏡のじぶんをほぐして百のスプーンにする暗闇に梅干し投げこっちも暗くしろ見渡す限りの緑を収めるテープレコーダー腹痛を中継してイスラムのラジオ雨あがるひとかどうかもわからぬうちに炸薬で…

コーヒーカップの取っ手を傀儡汚れて通るくるぶしを他人の血色から抜き取る鐘の破片に待ち合わせる特使等も余韻紺色のテトラポットに沈む船その家を焦がす炎に鋭い点呼眼科の裏で今日見た夢から磁石を取る仇を取り花を植え地を這い身ごもる斧持って肌身に樹…

脳裏から脳裏へ靡く眩しい泥通り過ぎた電車を頼りにシチュー煮る屋上に揃った靴と静電気獣の毛と連なる土この見晴らしに住む水底の村へ百年分の髪折り鶴を解けば痛切なる宇宙人家に殖えた蕎麦そこへ訪ね来たる外套蛙になり浜を照らす雑念は釜カフェがらんと…