2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

枝分かれする階段つまずくなりカーテン別の森の同じ沼地に降る偽札星空嗅ぐ足場が連鎖して透明青だ横断歩道は円錐とねじれる本押して応答なくば辞書も引く風に乗る閉じた傘でも逆上がり突き刺さる鶴の蛹であった釘亀の尾が省かれて宵のうちは雨実情に鴨刷ら…

空室の対角線が錆びている台伴う生誕の目を取る細波開いた本の下がガラ空きで赤い爪先水を汲もうとしたジャガイモの末尾五桁絵をちぎり輪にするするする生娘来る坂の切れ目に老婦上半身フフと揺らし室内へ穿たれた光ごと幹虎だった円盤の歯形から下山水鉄杭…

今日初めて雲を知り割る子を見知らぬ桶を攫う手刀は空に斬りかかる休場して貫く無言に麦添えるせがまれてもこればっかりは夏の樹木欠伸のワニから逸れて山道芯ばかりのひと蝋溶けてと発する峰の遠くに磁界喉元を歩かれ砂とグルになる屈む己の人骨に袖から閃…