2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

希有な咎町中に椰子の実を孕む一重の紙に移り破れた坂を下る硬直を許す弾痕に活字当てる菓子焼いて鳥の名残を皿にする篝火浴び井戸に戯れ返す老婆爪先が友刺すとき頭部は下敷き割るタンク歯であれ並びに吸い付く鬱な茎世界の果ての崖に産毛まず希望が死ぬ絶…

混声の昼間は千々にビールつぐトカゲの死骸のそばにフエラムネヴーンと唸る粉塵と化す壁の会釈会釈で突っ切る書道のせがませ方キリキリと雨期を狭める税としてせせらぎへ派生する巨像もう車の通らない道を人々が寝だした憚りとは塾の裏手の空想の鐘植樹に絡…

(ここから2010年)蝋再度冷え手形は銀父性の関ポ状に沸騰する鍋この世に人がいてよ固形物としての氷河期黙祷遮る野と湯葉の結び目では破裂も仰々しい教会の奥の振り子で眉間を打つ蝶の死を以て石油の弾力試す無声歯茎摩擦音がネガにずれ込む念写着崩れから…