2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

目を閉じれば左岸に卒倒するゴーレム眼鏡折り馴染みの虎を別に飼う石を孕み十三番目の地層で寝る胸のボタン電池高鳴るもう用済み逆光花ごと浴びて家財へぶれる笑み木棺を削ぐ泥濘に春きたる喪のなりで覆う顔から砂階段螺旋を書けば書くほどに孔雀を離れず春…

鳥居囲む舟二艘から米の嵐屋根割れて一本の麺湯に漂う川沈む肥沃な顔面して弔う隣人に熱奪われ壁の円い痕囲碁極まり同じ祖父が多数浮く庭柱を浴びている老婦限りなく息吸う定規と道が交差するに足りぬ失踪次に会う師のいた場所にかんなくず畳まれつつある生…

病中の他人の胸に指輪置く雪降って毛皮の継ぎ目が分からなくなる惨い部屋に無が真実と語る額笑み残るとする湾曲塗りたくられ極彩模型の塗装に照らされてある老人街指の中にある骨の刻印を読む燃料から枝伸ばす液体の鳥火のように薪を投げ入れられ巨体渚向く…