2016-01-01から1年間の記事一覧

不断の旅行いつ生け花の気は済むのか斧を頭へ夜明けのビームのパーティーだ漆黒無限言行不一致里帰り宇宙・空中の語弊にロミオという装置眼も裸に葡萄の実と艶めき合う俘虜明滅する欠片の数億倍の理系拡大されたメビウスに一家無心の脈脳にきらきらした髪そ…

固く結んだ紐で妃を塗るだろう神経切れて数珠飛び散る木を抜けても国童話の泥に赤青犇めくのか菱めくのか狐を売り無傷の玉をバザーで買うさもありなん粘液忍ぶ西部劇カトマンズの空に柳のずれてある里思う筒に備えの蝋流す海苔をお盆に家族ならばと敷き詰め…

小屋クレヨンに恥じらい示す老朽化テープ引きずり出す手パナマの路地から握られ日陰強く束子が布団を抉る病油絵の内外に痛ましく甲冑器物よ我ここに降る古銭の在り方閉じた片目の方から声マンホールに舌鉄香り野いちご摘むかも橋の設計犬の汚れた歯の色は移…

バトン転がりやすく冷酷なる港へ他人が卒園する音で寝る乳児の熱梅抉り深夜に辿り着く義足岩が鱗を纏い漠然と猫撫でる(ここから2013年)人体に同じ目玉喜びを助けてくれ火花散る落馬もある法師の甘い罠未明の雪静かに駆逐艦彷徨うナイター延長万年筆から鳥…

袋提げやもめに星空背負わせにヨーロッパにカタカナの手紙を送る捺印するサイコロの目は七つの山劇場静かオーロラは拳銃を照らす国土の天に鉄パイプの涙が乾く鳥浸かる病人五六人の摩擦飯食うテレビの前膝もっと折ってほしい旧宅の引き戸にぶら下がる手刀路…