互い違いに主催/主体へ等号招く

実在は抽選された秋なのか

全意味全個体を浮上し息の区へ

死ぐしゃごしゃと賄賂だパッ壁が腕をちぎる

目測で病気の豚を打ち鳴らす

数えきれぬ指一斉に鳴る出産

消滅のひばりまたシールを剥がす

風が動かぬ虎だったら食われてやるのになあ

種を明かせばと広げた鯨に会場は飲まれた

レタスの冠来世は女の鳥になる

多指のモデル画布に塗り込める笑うまで

砂場は昼の生き写しに燃えている痛み

クララの中はクララ分欠け星の湾

足の甲幼くして熱視線の譜

倒れた老婆の花屋を出る頭部も禁呪

しくしくシグマになるゴーカートに攫われて

それともマダムのヒールで刺すかしらエクレア

胃から鉄の蜘蛛が祝祭の字を愛でに

本閉じアンバランスなモザイク目次に病む

岬は痕跡冷遇されたい鯰よどこへ