2013-07-12 ■ 十字路を設けて砂漠なぐさめる普通誰と呼ばぬカボチャの種を食べる樫の木溶かしたからもう目印ないよと姉宇宙は宇宙として百年後の麦を見ていた行と万人が圧すこめかみ地上が見えないファン掻き回す肖像画前の故人の溜め息王駆け寄る笊持って空の笊の元へ蠢く円の後光に毅然と製粉工場流域は毛深い未解読の猟奇老将叫び声を上げ二度目の朝弔う磁場消失森は下降する要素を持つ卒園日の夜は苦くて古い箱欧州の広場でフルーツから爆音波の記号に怒張し党員四十四名水満ちて痛覚にトマトが実る筏割る黄土色した太腿で血は地に霊は杭に黒光りする野草生け垣燻す掃除機半分ほど服吸い渇く巡りに絆されて五個下弦の月文書浸すお湯の濁りに嫁ぐ男