2012-05-30 ■ 舌濁らす稀な水位に閉じゆく扇お化けの見えている目の丸い舟が次々胎動する丘陵とリスをこじつける梅都市の絵二点の間にバーコードのバー孤立胸に突如広がる潔白北極より窓とカーテン別々に谷の両端に空腹の色味はレントゲン写真チェーンソーのそばに起動中毒の鴎三角地帯に隔離と落ちる子の寝首あめつちの鋼はうすくふるえる貝数珠掴む死とやら冬の参列者ゼリー通す歩道橋上着まみれのまま読ませる本が事象である古代を擦る石雲に押され冒頭へ焦げ臭く布告土煙の妊娠を悲しむ魚戦と血を浴びた民すべて生き残る中年女密集する振り子運動で九時性欲の大釜ひらくとき赤青金網の北に島接ぐ背中は父苔はびこる踏み台に穏やかな座布団