2012-04-24 ■ 綱洗う音に紛れて荒い息泥回る相対的に亀の首ヒヒ赤茶けてゆくカレーの具になるべく五女に生まれ放課後にドーナツを焚くアラビア数字の二十七が幻に見える未定義のギザギザと乗る青電車じゃがいもの栄養と住むエピソード質草の箱捨て駒で蒸し返す鯰に基づく蕾いつか解凍する池に古寺にひゅっとドル札吸う空中女の果て秋に雛祭りして笑う勝ち鬨それは虚の列勝ち鬨それは子音宇宙の根底覆す袖にパエリア引っ掛け黄色い作業着の男賭博で固める気球から風船飛ばし祖霊の臍心を読むエスパーにもシャーベットは甘い透かし彫りに死魚凝固してパーカー着るサイレンが三叉の翼の根を響く焦げた音楽室に跳び凄まじく息する一時停止荒野にフォークが突き刺さる