2009-08-18 ■ 蜘蛛から見た愛もある茶筒を開けよ敬い腐る蟻噛み締めて忘れる肉箱欠けた部分も箱午前の黒い砂液体の店主は秘密に商店街裸体に勾配あり水たまりが波打ってる古城鳴き仮死のぬくさを内から積む溜息と鳩の血で弾くピアニスト鉄を撫でる涙目のすぐ下までスカート高々と泳ぐ金魚のコルクを抜く細胞の豪雨に空飛ぶ象傾く立つ霊の高さの二倍が成層圏錯覚の横顔から車輪が転がり出る摩擦で起きるピン草のように群れをなして春もしくは沈黙が来てカラス垂らす存在間近のタンスの軸を始発がゆくねじれた橋を抜けて街の裏へ溜め息をしに火を熾しに行く前転を他人がする傾げる首を伝う包装紙床の暮れ静寂は鈴を枕にして眠る多分海は短い遠い小屋の破壊