風呂から出ている上体で押すチェックボックス

灰着いてコインランドリーに傭兵

紫のヤクと和平を分ける銛

診療に米粒散らす主婦空洞

銀河に近い湯煙をビリヤードは激しく

私が彼に何をしたか染み出す蛍光灯

逆手にアイスピック木立噴出する穴を

服喪の顔を覆うスペード胸から百億

仮弾みの鞠痛くこの山頂上なく

丸くない丸になりつつある居場所

ポスターの風光明媚に素性散る

放置車両の中に花壇と夫一式

奥歯噛んで押し込むと光る稜線脊髄に

嵐に住み巨大看板もっと思う

子羊から土曜日引けばそこ這う司祭

雪を嫌う牢の鉄分古くは槌

ポタリと曲芸師が型紙に封緘され

ドットの辺とは我が純潔ブロンズメイルに捨て

マグマは窓の入れ子窓は日常の入れ子

森慈しむ球状猛禽類の仮死