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鳥よ鳥ならば鳥らしく羽撃くことも出来るのか
愚かな鉄は綺麗だ廃墟においては負
電卓は足す老人のいない日々
禁句に満ちた広場を焼きにやってくる午後
雪に悶える風鈴が待っている刑期
窓に懐く明かり二手に死期爛々
生活不変を鏡に企む生き灯籠
休み休み救う蛇を口元に刷る
エコーの終了甲高く空砲で脅す
浮く鰭での隔離は奥行き手足伸び
文体ふくらむゴムボートに着て間もない服
醜態には角度がある初期衒い衒う
濡れたコンクリートが剥き出し童謡枯れる
願いもなくただ空しくあれ火葬場の如雨露
肯定ありきの寿司明るく電話鳴り止まず
火力発電所でカラフルに西装う
マシュマロ冷めてゆく情報番組の光
死ばかり囁く星欠けたばかり貝のもとを
巻き戻しで生き返る猫の肉じゃらす
雨でゆすぐぼくの口の中の透明