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邂逅せず沼から切開する野原
旗途切れて流刑の理解を浸す乳房
安らかではない女の手の骨しかし秋晴れ
窓から見える街が内臓まで透けて見える
糸通され浮く牛舎に魚拓差し込む
半身は居住を拒む蜃気楼
深い畑に花びらためて病床刺す
首外して置くこの隙間を逃げてください
水位にある縄へ漆を塗る虐殺
泥しばらく牛で鳴く五と意味を結び
錆びて癒着するベル宇宙からつまむ
鹿の剥製にバーベル海は動いている
狂う山に未遂の胃が据えられて織り機
プロミネンスに尊い鯨の目が開く
咎とは薄くテーブルクロスにして父呼ぶ
星空に筆圧を加え続ける
大通りにオオトカゲという多面体
ロケット爆発晴れの日羊は毛を刈られる
大好きだよって超音波が円盤から未遂
消し炭にベートーベンを聞かせ泣く